変数の宣言方法

(3)で触れたトピックであり、プログラミングの基本である変数の宣言方法についてもう少し詳しく学んでみよう。

JavaFX Scriptの変数宣言は「var 変数名 [: 変数の型 = 変数の初期値];」という形式をとる。

変数の型を省略して記述できるのがポイントだ。

例を以下にあげよう。

var s : String;     // 明示的に型を指定して文字列変数sを宣言。
var i = 0;          // 型宣言を省略して数値型変数iを宣言し、0で初期化。
var j : Number = 0; // 明示的に型を指定して数値型変数jを宣言し、同時に0で初期化。

ただし、型指定を省略できるとはいうものの、JavaFXには「動的な型」というものは存在しない。変数への代入文からインタープリタが勝手に推測し、静的な型を設定される。 つまり、以下のような文はエラーとなる。

// 変数に型を設定せず宣言。値はnullとなる。
var s;
if (true) {
   s = ""; // この時点で変数の型はStringとなる。
} else {
   s = 0;  // 文字列変数に数値を代入している
}