スズキは、小型乗用車「スイフト」に新開発の1.2L(リッター)エンジンと、CVT(自動無段変速機)を搭載するとともに、新機種「スイフト スタイル」を設定。さらに「スイフトスポーツ」を一部改良するといった変更を行ない、5月24日より発売する。メーカー希望小売価格は110万2,500円から168万円(税別)。
「スイフト」「スイフトスタイル」の2WD車に、新開発のK12B型1.2LエンジンとCVTを採用し、高い動力性能と20.5km / Lの低燃費を実現した。K12B型1.2Lエンジンは、ピストンをはじめとする各部の抵抗の低減や、燃焼の均一化などの改善を施し、高出力、低燃費、排出ガスの抑制に貢献している。またK12B型搭載モデルは、平成17年排出ガス基準75%低減レベル[☆☆☆☆]、および平成22年度燃費基準+10%を達成し、グリーン税制に適合している。
シリーズを通して、座り心地の良い一体式のリヤシートを採用し、リヤシートの背もたれを6:4分割可倒シングルフォールディング式とした。また、リヤシート折りたたみ時に荷室との段差をなくす中折れ式のラゲッジボードを採用したことで、長尺物の積載も便利になったとしている。そのほかキーレススタートシステムの標準装備(XEを除く)、ディスチャージヘッドランプの採用モデル拡大、フロントグリルなどのデザイン変更などが行なわれた。
「スイフトスタイル」は落ち着いたブラウン基調の上質なインテリアが特徴。本革とアルカンターラ(スエード調の人工皮革)を使用した専用シート表皮を採用し、高級感を演出している。そのほか、本革巻ウッド調のステアリングホイールやシフトノブ、クロームメッキシフトリングなどを採用。2WDモデルには専用デザインの14インチアルミホイールを採用した。
「スイフトスポーツ」は、MT車の1速から2速への変速比をクロスレシオ化し、最終減速比をローギヤードとすることで加速感を向上。エンジントルクを最適に制御するとともに、横滑りを抑止する車両走行安定補助システム「ESP」を標準装備した。