マランツは、フロントサラウンドシステム「CINEMARIUM(シネマリウム) ES7001」と、ES7001と組み合わせることでラックインシアターシステムを構築するためのサブウーファー「SW7001」、AVラック「RM7001」を発表した。発売は6月上旬の予定(同日発売ではなくES7001が若干早く出荷される予定)。価格は、ES7001が12万4,000円、RM7001が5万円、SW7001が2万4,000円。
ES7001は、英サウサンプトン大と鹿島建設が開発したOPSODIS技術を採用した一体型のサラウンドシステム。OPSODIS技術とは、フロントスピーカーのみでサラウンド効果や音の移動感覚を得るための技術。搭載ユニットは、1.9cmドーム型ツイーター×2、8cmコーン型スコーカー×2、12cmコーン型ウーファー×2となっており、これらのスピーカーは、1台ごとに専用のデジタルアンプで駆動される。出力は最大60W。
入力端子は、HDMI(Ver. 1.1)が2系統に、光デジタル端子が3系統、アナログのステレオ入力端子が2系統。出力端子は、HDMIが1系統と、サブウーファー端子など。デコーダーは、ドルビーデジタル、dts、AAC、ドルビープロロジックIIなどを搭載しており、入力信号にあわせて最適なモードに自動的に切り替わる。
キャビネットは剛性の高いアルミニウム製。サイズは1,080(W)×153(H)×143(D)mmで、質量は12kgと、一体型のシステムとしてはかなり重い。そのため、ES7001を壁掛けにするためのオプション「MT7001」も6月に発売予定となっているが、設置できる壁面はかなり限られるだろうとのことだ。
サブウーファーのSW7001は、16cmコーン型ユニットを採用したコンパクトなモデル。出力は50W。ACアウトレットが3系統搭載されており、ES7001のトリガー入力端子と接続することで、同時に電源オン/スタンバイすることも可能になる。
これらを組み込むAVラックRM7001のサイズはは、1,260×480(H)×450(D)mm。天板の耐過重は60kgとなっており、50V型程度の液晶テレビまでならば設置することが可能だ。材質はMDFで本体の質量は53kgとかなり重厚な作りとなっている。棚板は1枚で、上の段にはES7001を、そして下の段には、センターにSW7001を設置し、その両サイドにフルサイズのAV機器を1台ずつ収納可能となっている。