LG電子は操作が簡単な「ワインフォン」こと「LG-SV300(SK-Telecom)/LG-LV3000(LG Telecom)」を発表した。

ワインフォンという名前には、「ワインのように成熟した世代、すなわち経済力を持つ消費者で、自分だけのスタイルを追及する30~40代のための製品」という意味が込められている。

比較的高い年齢層をターゲットとした携帯電話とあり、操作に戸惑わないようシンプルなインタフェースが採用されているのが特徴だ。

ボタンは既存の携帯電話の2倍程度の大きさで、ボタン上の数字も見やすく描かれている。液晶画面の下には、アラーム/スケジュール/録音/端末設定といった、利用頻度の高いメニューへの短縮ボタンが用意されている。短縮ボタンの機能が視覚的にわかるよう、ボタン上には文字ではなくイラストで機能が表示されている。

接写が可能なカメラは拡大機能を備えており、小さな文字を大きく表示して虫眼鏡のように利用できる。また、スピーカーの音量は既存の端末の2倍以上だ。ボタンを押す、見る、聞くといった携帯電話としては基本的な機能をより簡単に利用するための工夫が多く詰まっている。

これまで韓国では、日本のように高齢者などの特定の層を狙った、操作が簡単な携帯電話が作られることはあまりなかったが、ワインフォンは「簡単に通話したいという顧客の意見を基に、携帯電話の基本に立ち返って顧客の目線で作り上げた製品」(LG電子)である。

ただし、ワインフォンの場合、単に操作が簡単なだけでは終わらない。本体の外面をパール色でコーティングし、高級感を演出。実用性だけでなく、デザインでも中年世代に受け入れられるよう配慮されている。機能がシンプルならばそれで良しとするのではなく、同時にデザイン性の高さも要求する、30~40代の好みを追求した製品だといえる。

ワインフォンの価格は30万ウォン代(約39,000円/1円=0.1303ウォン)。カラーは現時点ではブラックのみで、今後レッドも販売予定だ。