東芝ソリューションは、英日/日英翻訳ソフトの最上位モデル「The翻訳 2007 プレミアム」を6月6日に発売する。また、専門用語辞書をセットにした「The翻訳 2007 プレミアム 専門辞書パック」、特許翻訳業務向けの「The翻訳 2007 プレミアム 特許エディション」も同時に発売する。価格は、「The翻訳 2007 プレミアム」が89,250円、「The翻訳 2007 プレミアム 専門辞書パック」が129,150円、「The翻訳 2007 プレミアム 特許エディション」が192,150円。
今回、過去の訳文を原文とペアで蓄積できる「メモリ辞書」の登録・検索機能がさらに充実。原文と訳文をペアにした用例で、「誰が登録したか」「いつ登録したか」「訳文へのコメント」といった情報も登録可能になった。この情報により、原文と訳文にどんな言葉が入っているか、登録した人は誰かなどさまざまな用例の絞り込みが可能になり、翻訳の業務効率を高められる。
また、言葉の概念を利用し翻訳精度を向上させる「概念翻訳」を実装した最新翻訳エンジンを搭載。同異義語や類義語といった言葉の概念を持ち込んでいることで、文意に合致する訳語を選択できる。これにより、翻訳精度がさらに高くなる。
たとえば、"受ける"という言葉が出てきたとする。訳するときには、目的語によって「receive」「undergo」など複数の訳語を使い分けなければいけない。「人間ドックを受ける」の場合、従来の翻訳ソフトの場合は"受ける"を単に"receive"と訳し「receive a complete physical examination」との結果を出すことがあった。一方「The翻訳 2007 プレミアム」では、言葉の概念を持ち込むことで「人間ドック」と「検査」が類義であることを理解し、「undergo a complete physical examination」と正しく訳せるようになっている。
さらに、訳し分け条件にも対応。たとえば、「見る」という単語で、目的語が「操作説明書」の場合は「consult」と訳す。概念翻訳により、「オンラインヘルプ」が目的語であっても、「consult」と訳出する。それぞれの語句に対して訳語選出パターンを登録する場合に比べ、訳出パターンを効率的に登録できる。
対応環境は、Windows 2000 / XP / Vista(32ビット版)、128MB以上のメモリ(256MB推奨)、640MB以上のHDD容量となっている。