台湾VIA Technologiesは、東京ビッグサイトで開催中の「第10回 組込みシステム開発技術展(ESEC)」の同社ブースにて、未発表のMini-ITXマザーボード「EPIA SN」を展示している。EPIAシリーズとしては初めて、搭載するグラフィックコアが「Chrome9 HC」となっており、Windows Vistaへの対応がアピールされている。

これがその「EPIA SN」。カタログやWEBサイトにも掲載されていないホカホカの新製品

CPUはC7、ノースブリッジはCN896、サウスブリッジはVT8251という構成。ノースブリッジのCN896は、搭載するグラフィックコアが「Chrome9 HC」に強化されたもので、EPIAシリーズでの採用は初めて。従来のCN800/CX700などで搭載されていたのはUniChromeベースのグラフィックコアで、最近ではさすがに非力さが目立っていたが、CN896はDirectX 9.0に対応、Windows VistaのBasicロゴも取得したという。

チップセットはCN896とVT8251の組み合わせに。VT8251ではRAID 5もサポート

CPUはもちろんC7だが、マーキングからすると動作クロックは2GHzか?

データシートもなかったのでスペックの詳細は不明だが、マザーボードをざっと見てみると、拡張スロットがPCI-Express x16になっているほか、SATAコネクタを4ポート、DDR2メモリスロットを2本搭載していることが分かる。最近のEPIAではメモリスロット1本が基本となっていたので、2本になったのは嬉しいところ。またボード裏側には、Mini PCIとコンパクトフラッシュのスロットも搭載していた。

ボードの裏側。ちなみにスロットの間に、「EPIA SR 20000G」と書かれたシールが貼られていた

バックパネルのI/O。VGA、オーディオ、LAN×2、USB×4などが見える。TV-outはないようだ

そして気になるのはやはり価格と出荷時期。残念ながら確定した情報はなく、リテール販売されるかどうかも不明だが、初のChrome9搭載Mini-ITXということで、可能性は高そうだ。ちなみに量産については、今年第3四半期あたりに開始される見込みということだ。