エスケイネットは、PCでTVが見られる「MonsterTV」シリーズの新製品として、5月25日にデジタルラジオ(VHF 7-8ch)、ワンセグ(UHF 13-62ch)が受信可能な「Monster TV 1DR」を発売する。携帯電話以外で量販店で販売するデジタルラジオ・ワンセグ両対応機器は初となる。全国の家電量販店、PCショップ、いんたーねっとショップ、エスケイネットのWebサイト「e-SHOP」で販売。実売予想価格は12800円(税込)。
「Monster TV 1DR」は、デジタルラジオとワンセグが視聴できるだけでなく録画や録音も可能。そのほか、データ放送、EPG(電子番組表)、iEPG(ワンセグ)、字幕表示に対応している。5月下旬をメドに、デジタルラジオの留守録機能、H.264 3セグ機能、データ放送 マウス操作対応できるようになるアップデートを無償で行う予定。特に、マウス操作については、ワンセグやデジタルラジオが携帯電話での利用を前提にしていたため、実現していなかった。
エスケイネットはワンセグチューナーの利用状況を調査。約72パーセントが部屋・居間で利用していること、映らないという問い合わせが多かったことから、従来品よりも受信感度を改善するように開発を進めた。そのため、auの携帯電話でも使用されている高感度のシャープ製の1セグ/3セグ放送受信用チューナーモジュールを採用している。サイズは指先サイズ10×10×1.5mm/約18gと超小型だが、高周波IC(RF-IC)、OFDM復調ICをセラミック基板に1パッケージ化。小型薄型サイズでありながら、低消費電力、高感度特性を持つ。また、室内アンテナにつなげられるF型変換ケーブルやUSB延長ケーブル、クレードルを同梱。たとえば、USB延長ケーブルを使って窓の近くに設置することで、電波を受信しやすくなる。あわせて、PCから離せるため、PCからの発信されるノイズが原因の受信障害を防げる。このように、受信感度についてはコダワリを持って開発されている。
別売りオプションとして、ブースター搭載パワーアンテナを用意。吸盤も付いているため、窓などに貼り付けることで高感度な受信ができるようになる。
このほか、ヤマハの高音質スピーカーのセットモデルも提供予定。同梱するスピーカーは、USB接続だが瞬間最大出力10W+10Wとハイパワーだ。通常のUSBスピーカーは1W+1W程度の出力しか出せない。そこで、ヤマハはPowerStrage回路を開発。音楽は音の強弱があり、信号レベルは一定でない。音楽再生の場合、消費電力の平均値は最大出力の1/8程度になり、残り7/8の電力は使われない。そこで、この使われていない電力を貯めておいて、必要なときに最大20Wの電力を供給することが可能となっている。