米Microsoftは、次世代のPCデザインを競うコンテスト「Next-Gen PC Design Competition」で選ばれた優秀作品の発表を行った。米国カリフォルニア州ロサンゼルス開催の「Windows Hardware Engineering Conferences(WinHEC) 2007」でアナウンスされている。
Next-Gen PC Design Competitionは、米産業デザイナー協会(IDSA: Industrial Designers Society of America)および米産業デザイン団体協議会(ICSID: International Council of Societies of Industrial Design)との共催で、Windows20周年を記念して、2005年より毎年実施されてきたコンテスト。年を追うごとに注目度も高まっており、今年は35カ国から、前年比61%増となる349デザインのエントリーがあった。
Bill Gates会長が中心になって選出した「Chairman's Award」に輝いたのは、オーストラリアのメルボルン大学(University of Melbourne)のJohn Leung氏がデザインした「MADE in China」で、まるで角皿(長方形)に盛られた料理を箸で食べるかのような錯覚に陥りそう……。タッチスクリーン表面を、箸状の"CHOPstylus"スタイラスでタッチして操作するMADE in Chinaについて、Leung氏は「まるで料理を箸で食べるようにPC操作は簡単であり、日々の3度の食事のように欠かせない存在であることを印象づけるデザインに仕上げた」と語っている。
同じくアジアンテイストで審査員賞の「Judge's Award」に輝いたのは、カナダ・トロントのデザイナーのKenneth W. K. Wu氏がデザインした「Zeed+ for the Future」で、インテリアとしても飾れる生け花のデザインに仕上がっている。花瓶のPCベースに差された、色とりどりの花の茎は、各種ハードウェアで構成されるようで、茎を差し替えるだけで、手軽にハードウェアのアップグレードが完了する仕組みになっているという。
Judge's Awardには他に、シンプル設計・低消費電力を特徴とする「BulbPC」や、子どもが積み木で遊ぶような感覚でPC利用が学べる「blok」などが選出されている。BulbPCは、筒状のスペースにバルブを突っ込むと、裏側に各周辺機器などを接続するポートが現れるコンセプトになっているようで、発展途上国でのPC普及にも貢献可能とアピールされている。