キヤノンは、PowerShotの新機種「PowerShot S5 IS」を6月中旬から発売する。S3 ISの後継モデルで、手ぶれ補正機構、光学12倍ズームなどの基本機能を引き継ぎつつ、有効画素数やISO感度などの性能を向上、新機能としてフェイスキャッチテクノロジーや赤目補正機能などが追加された。推定市場価格は55,000円前後。
「PowerShot S5 IS」は、5月に米国で発表された、S3 I1Sの後継モデル。36mm~432mm(35mm換算)の光学12倍ズームレンズに変更はないが、有効画素数が8.0メガピクセルに高画素化されたことにより、デジタルズームを使って画質の劣化を気にせず864mm相当(記録画素数1600×1200ピクセル)の超望遠撮影が可能。ISOは1600となり、ISOオート/高感度オート時にもISO感度が確認できる「ISO感度表示」や手ブレ限界までISO感度を上げられる「ISOブースター」機能も搭載されている。
また、人物撮影の精度を上げるため、シャッターを押すと自動的に人の顔にピントと露出を合わせる「顔優先AF/AE/FE」機能や赤目補正機能が加わった。連写中もピントが合わせられる「AF連続撮影」機能も追加されている。さらに、EOS用のスピードライトEXシリーズも外付けできるようになっている。
動画撮影においては「顔優先AF/AE」が働くため、動いている人物の表情も映し出すという。音質はマイク保持構造を変更したことで、ノイズがより抑制されるようになった。VGA/30fpsにLPモードが追加され、高画質モードでの撮影時間が約2時間に拡張されている。