キヤノンは、小型で軽量なモバイルプリンター「SELPHY」CPシリーズの後継機種である「CP750」「CP740」を6月上旬に発売する。両機種とも操作性や機能性が改善され、CP750には、高速赤外線通信を使って写真データが転送できるなど携帯電話により接続しやすい環境が整えられた。推定市場価格はCP750が18,000円前後、CP740が13,000円前後。

高速赤外線通を使って写真データが転送できるなど携帯電話への接続性が増した「CP750」

新モデル2機種とも、液晶モニターが大型化するなど操作性が改善されている。「CP750」の液晶モニターは2.4型へ、「CP740」は2.0型へ拡張された。操作ボタンの表記には、ユーザーの要望に応えて日本語が採用されている。また、ボタン操作もほぼ第1階層だけで操作することができるようになり、メニューの深い階層までたどる必要性がなくなった。

機能性については、両機種ともにストロボ発光時に発生する赤目を補正する赤目補正機能を搭載し、印刷レイアウトでは複数画(2、4、8面)を縁なしで配置することもできるようになった。また、肌色表現を見た人が好ましいと感じる色調に表現する再現性も改善している。そのほか「CP750」についてのみ、画像の青、緑、赤とそれぞれの色を強調し、ポジフィルムのようにナチュラルで鮮やかな印刷を表現する機能が搭載されている。

携帯電話との接続性では「CP750」のみの機能として、高速赤外線通信規格「IrSimple」に対応。「IrSimple」に対応したカメラ付き携帯電話などから、高速赤外線通で写真データを転送できるようになった。そのほか、miniSDカード、メモリースティックデュオが直接挿入可能、オプションとしてBluetoothも使用できる。