松下電器産業は、「フルセグ」地上デジタルチューナーを標準装備したHDDカーナビゲーション3機種と、オプションのBluetoothユニットを発売する。フルセグとは地上デジタル放送(12セグ)+ワンセグサービスの意味。価格は344,400円から354,900円、Bluetoothユニットは21,000円となっている。発売は6月11日から(CN-HDS945TDのみ7月2日から)。
今回発表されたのは、パナソニックのカーナビシステム「ストラーダ」シリーズの最上位モデルにあたる。特徴は「4チューナー×4アンテナ」技術を採用し、地上デジタル放送(12セグ)の受信能力を大幅に向上させたこと。従来機に比べて地上デジタル放送の受信可能距離が約1.8倍に、高速走行中では約2倍に向上したという。もちろんワンセグサービスも受けられる。また、ディスプレイには一般的な液晶モニターより高精細なワイドVGAモニターを採用した。
新たにBluetoothにも対応し、ポータブルオーディオプレイヤーなど、デジタルAV機器との連携が強化された。ハイスルーレートプリアンプの採用などにより、MP3音楽データのような圧縮音源も再生できる。Bluetooth機器の接続には、オプションのBluetoothユニット「CY-BT200D」(21,000円)が必要になる。
オプションのiPod用インターフェースケーブル「CA-DC300D」(5,250円)を使用すれば、ナビ本体でiPodが操作できる。曲名表示はもちろん、日本語表示にも対応している。ただしBluetoothユニットとiPod用インターフェースケーブルの同時使用はできない。また、SDオーディオに対応しており、「D-dock」「D-Snap」などのオーディオや、携帯電話と同様にSDメモリーカードに保存された音楽を車内で再生できる。
ナビゲーション機能も、専用コンテンツの情報を利用したルート設定が可能など、さらに充実している。携帯電話や自宅のテレビからも利用できるユーザー専用コンテンツ「おでかけストラーダ」がWebで開設されており、ここから取得した情報を元にしたルート探索も可能になる。
今回発表されたのは3モデル。インダッシュタイプの「CN-HDS965TD」(354,900円)、一体型の「CN-HDS945TD」(344,400円)、オンダッシュタイプの「CN-HDS915TD」(344,400円)から選択できる。基本的なスペックは同じだが、MDに対応しているのはインダッシュタイプの「CN-HDS965TD」のみ。オンダッシュの「CN-HDS915TD」はすでにカーステレオなどを装備しているクルマ向けで、パワーアンプなどは内蔵していない。