エルピーダメモリは14日、Intel G33チップセットのリファレンスボード環境において、同社のDDR3メモリ製品がバリデーションを取得したと発表した。DDR3はIntelの3シリーズ・チップセットでの採用が決まっている新メモリ規格。同社は2005年8月にDDR3 SDRAMの開発を完了しており、これまでにIntelには数万枚のDIMMを出荷したという。

バリデーションを取得した1GB DDR3-1066のDIMM

今回、Intelのバリデーションを取得したのは以下の製品。

512Mbit DDR3 SDRAM
「EDJ5308BASE-AC-E/AE-E」(DDR3-1066)
「EDJ5308BASE-8A-E」(DDR3-800)

1GB DDR3 Unbuffered DIMM
「EBJ11UD8BAFA-AE-E」(DDR3-1066)
「EBJ11UD8BAFA-8A-E」(DDR3-800)

512MB DDR3 Unbuffered DIMM
「EBJ51UD8BAFA-AE-E」(DDR3-1066)
「EBJ51UD8BAFA-8A-E」(DDR3-800)

メモリモジュールとしてはまだUnbuffered DIMMのみだが、順次、ノートPC向けのSO-DIMMやサーバー向けのRegistered DIMMも顧客に提供し、評価を開始するという。また、今回の512Mbit DDR3 SDRAMには90nmプロセスが採用されているが、今後、70nmプロセスの1Gbit DDR3 SDRAMを投入し、より高速なDDR3-1600にも対応させるとしている。

DDR3は高速動作・省電力が特徴とされるが、現時点ではコストの高さもあり、当初は一部ハイエンド製品での採用に留まると見られている。まだ3シリーズ・チップセット(P35/G33など)を搭載するマザーボードが発売になっていないため、DIMMを購入しても利用することはできないが、すでに秋葉原では一部ショップでCFD製のモジュールが発売され、話題になっていた。