さくらインターネットは10日、MMORPG『ロード・オブ・ザ・リングス オンライン アングマールの影』の正式サービススタートの決定を記念し、東京・新宿のセンチュリーハイアット東京にてプレスカンファレンスを開催した。同作品は世界で2億部以上を売り上げたというベストセラー小説「ロード・オブ・ザ・リングス」を原作としており、6月1日には日米で同時にサービスが開始。クライアント利用料3,000円に月額1,500円が課金される。日本語オリジナルパッケージ(5,040円)は5月11日発売。
同作品は、『Asheron's Call』や『Dangeons&Dragons ONLINE』を手がけた米Turbineが5年以上の歳月をかけて製作。さくらインターネットは日本語版の製作・展開を担当する。プレスカンファレンスには同社代表取締役社長兼最高経営責任者の笹田亮氏や、同作品を提供するオンラインゲームプラットフォーム「LieVo」からテクモ代表取締役社長の安田善巳氏らが出席し、作品内容や今後の展開についての解説がなされた。
「作品内では、大人も楽しめるファンタジー小説として有名な『ロード・オブ・ザ・リングス』の舞台、"中つ国"の世界を忠実に再現。小説ファンにとってはおなじみの"ギムリ"や"ガンダルフ"などのキャラクターも数多く登場する。もちろん、奥深い世界観が魅力であることから、小説を読んだことのない方々も楽しめる内容となっている」と笹田氏。
また、同作品では"音楽"もひとつのポイントだという。「キーボードを使ってプレイヤーが自由に楽器を演奏することが可能。一人で演奏を楽しむだけでなく、複数名でのセッションもでき、プレイヤー同士のコミュニケーションツールとして役立ててもらいたい」(同氏)。
「オンラインゲーム市場は世界的に見ても成長中と言え、MMORPGはその中心的な存在。しかし、製作面での技術的なハードルが下がってきているが故に、ユーザーの間には一種の行き詰まり感が生じている。そんな現状を、壮大なファンタジー要素のあるこの作品が打破してくれると期待する」(安田氏)。
テクモ代表取締役社長の安田善巳氏 |
プロモーションとしては、SNSとのコラボレーションがスタート。SNS「GREE」内に同作品のコミュニティを開設し、ユーザー間でコミュニケーションが図れるようにする。「オンラインゲームではいかにユーザーの根気を持続させるか、という点が課題になる。SNSによってユーザー間の活発な交流が生まれ、作品の魅力を一層高めると考えている」と笹田氏は連携の狙いを語った。
SNS「GREE」を運営するグリー代表取締役社長の田中良和氏 |
あわせてブログサービスも提供。グループSNE代表の安田均氏によるゲームリプレイや、イメージガールが更新するゲーム日記など4種のブログを展開する。
5月11日には東京・秋葉原で、イメージガールが参加する日本語オリジナルパッケージの発売記念イベントも開催予定だ。
以降の展開としてテクモの安田氏は、「さくらインターネットと弊社は現在、オンラインゲームに関する共同プロジェクトを進行させており、早ければ今夏には詳細発表予定」とコメントした。
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