日本ヒューレット・パッカードは10日、15.4インチワイド液晶を搭載した法人向けノートPC「HP Compaq 6715s/CT Notebook PC(以下6715s/CT)」「HP Compaq 6710b Notebook PC(以下6710b)」「HP Compaq 6710b/CT Notebook PC(6710b/CT)」の発売を開始した。
「6715s/CT」「6710b/CT」はカスタマイズが可能なCTO(注文仕様生産)モデルで、「6710b」は固定仕様モデル。今回、法人向けノートPCの製品名は、製品をあらわす4桁の数字の後に「s」(スタンダード)クラスと、「b」(ビジネス)クラスの表記が、新たに入ることになった。
「s」クラスは一般OA機器に必要十分な基本性能を確保しつつ、初期導入コストを抑えた製品。「b」クラスはオフィスで求められる生産性と効率性を最大化する高い操作性とセキュリティ、長期使用に耐えうる堅牢性を備え、初期導入コストとTCOを重視するユーザー向けの製品となる。
HP Compaq 6715s/CT Notebook PC
コストパフォーマンスに優れた法人向けノートPC。セキュリティ機能が充実しており、「HP ProtectToolsセキュリティマネージャ」で、各種セキュリティソリューションをひとつのインタフェースで設定可能。電源投入時のパスワードやBIOSの各種設定項目などを一元管理でき、USBポートの無効化といったアクセス制御にも対応している。
また、「HP Backup and Recovery Manager」を搭載し、ハードディスク内のイメージをディスク内のバックアップ領域やDVD-R、ネットワークドライブにバックアップ可能。OSが起動しないような障害時にも、保存したバックアップデータを使って簡単に復元ができる。このバックアップは出荷時の状態だけでなく、追加したアプリケーションなどにも対応している。
OSは、Windows Vista Businessのほか、Windows Vista Home BasicやWindows XP Professionalも選択可能。 CPUは、AMD Turion 64 X2、Mobile AMD Sempronが用意されているほか、メモリは2GBまで、ハードディスクは160GBまで拡張できる。光学式ドライブはDVD-ROM、コンボドライブ、スーパーマルチドライブが選べ、価格はHP Directplusで6万4890円から。
HP Compaq 6710b/CT Notebook PC
セキュリティを強化し、生産性と効率性を高めた法人向けスリムノート。OSやほかのハードウェアから独立して機能するセキュリティチップを搭載し、電子メールの保護、ファイルとフォルダの暗号化機能のほか、ハードディスクの一部に暗号化された仮想ドライブを作成して重要なデータを保護するパーソナルセキュアドライブ(PSD)機能を持つ。
また、電界強度測定方式の半導体リーダーにより指の真皮部分を読み取る指紋認証機能を搭載。指表面にキズや汚れがあっても正確に本人認証するとされる。設定はセキュリティ機能を一元管理する「HP ProtectToolsセキュリティマネージャ」で対応。
このほか、キーボードと本体の間に静電・非浸透フィルムの米デュポンが開発したマイラーをはさむことで、本体内部への液体の侵入を防ぎ、パームレストに防弾・防爆用に使われる素材である米GEプラスチクス製レキサンを使用することでキズから保護している。
OSは、Windows Vista Businessのほか、Windows Vista Home BasicやWindows XP Professionalも選択可能。 CPUはインテルCore 2 Duo プロセッサーで、メモリーは2GBまで、ハードディスクは160GBまで拡張できる。光学式ドライブではDVD-ROM、コンボドライブ、スーパーマルチドライブが選べ、価格はHP Directplusで11万4450円から。