5月10日、ソニーは、シアター用の液晶プロジェクター「VPL-AW15」を発表した。発売は6月20日を予定しており、価格はオープンプライス。市場価格は17万円前後と予想される。また、専用のスクリーン「ダイナクリアスクリーン」を組み合わせたセットモデル「VPL-AW15KT」も同時発表されており、こちらも同時に発売される。価格はオープンプライスで、市場価格は22万円前後と予想される。

プロジェクター用に最適化されたブラビアエンジンを搭載した「VPL-AW15」

明るいリビングでも使える「ダイナクリアスクリーン」

VPL-AW15は、「ブラビアエンジン」の搭載を大きな特徴としたモデル。ブラビアエンジンといえば、同社の液晶テレビやプロジェクションテレビなどに搭載される映像エンジンだが、VPL-AW15に搭載されているブラビアエンジンは、プロジェクター用に最適化されたものとなっており、高いコントラスト比と、深みのある色合いを実現ししている。

使用されている液晶パネルは0.73型の透過タイプ。RGBそれぞれに1枚ずつの液晶パネルを使用する3LCD方式を採用している。パネルの画素数は1,280×720。使用している光源は165Wの高圧水銀ランプで、1.6倍ズームレンズ(f=21.3~34.1/F2.4~3.1)との組み合わせで40~200インチの投射サイズを実現している。

入力端子はHDMI×1、アナログRGB(コンポーネント / D-sub 15ピン)×1、コンポーネント×1、コンポジット×1、S×1。入力信号は、480 / 30iから1,080 / 60pにまで対応するが、HDMI入力の場合、1,080 / 24pにも対応しており、ブルーレイディスクなどの映画ソフトの質感を損なうことなく表示させることが可能だ。残念ながらHDMIのバージョンは非公開。

また、同時発表されているダイナクリアスクリーンは、正面からの光は反射し、上方向からの光はカットするという反射特性を持つことにより、明るいリビングなどにもプロジェクターの利用範囲を広げるスクリーン。サイズは80V型相当。自立型で、未使用時にはコンパクトに畳むことができる。なお、ダイナクリアスクリーンは、VPL-AW15の特性に合うように最適化されているため、今回はセットでの販売のみとなり、単品での販売は行われない。