NVIDIAは8日(米国時間)、エントリークラスの新型GPU「GeForce 7200 GS」を発表した。搭載グラフィックスカードの価格帯は50ドル未満。低コストながら高いグラフィックス性能を謳っており、Windows Vista向けに開発されているという。

GeForce 7200 GSは、グラフィック統合チップセットを利用しているユーザー層が、低コストでグラフィック機能をアップグレードするための製品とされる。インタフェースはPCI Expressで、DirectX 9、Shader Model 3.0をサポート。NVIDIA Intellisample Technologyのバージョンは4.0で、動画の再生支援・高画質化機能PureVideo Technologyにも対応する。

メモリ接続バス幅は64bit、DDR2メモリを採用し、メモリ帯域幅は6.4GB/sec。帯域幅から逆算するとメモリクロックは400MHz(データレート:800MHz)。Fill Rateは900 million pixels/sec、225Millions頂点/秒のバーテックス処理能力を持ち、同社によれば統合グラフィック製品と比較し、一般的なベンチマークで最大50%の高速化が可能とされる。製造プロセスは90nmプロセス。SLIには対応していない。

同社の主なエントリー向けGPUとの比較
  GeForce 7300 GeForce 7200 GeForce 7100
インタフェース PCI Express
SLI対応 ×
HDR対応 ×
TurboCache
メモリ接続バス幅 128/64bit 64bit
メモリ GDDR3/DDR2 DDR2
製造プロセス 90nm 110nm