ソフトバンク代表取締役の孫正義氏

ソフトバンクは8日、2006年度通期(2006年4月-2007年3月)の連結決算を発表した。年度頭のボーダフォン買収により、売上高は前年同期比1兆4,355億円(129.5%)増となる2兆5,442億円、営業利益は同2,087億円(335.1%)増の2,710億円と大幅に増加した。当期純利益は同287億円(49.9%)減の288億円。

ボーダフォン日本法人を買収することで参入した携帯電話事業が、伸び悩んでいたボーダフォン時代から好転し順調に推移した。端末新製品の積極投入や新料金プランの開始で契約者を伸ばし、2006年度末の累計契約数は前年同期比69万8,600件増となる1,590万8,500件。特に、21時~1時を除き音声通話が定額となる「ホワイトプラン」を導入した第4四半期に契約増が集中しており、3カ月で41万2,000件の純増となった。また、同プランの加入者は期末に300万件を突破していたが、今月3日に400万件を突破したことが同日発表された。

ソフトバンクモバイルの連結営業利益は1,346億円で、ボーダフォン時代の前年同期と比べると約1.8倍に増加した。そのほか、ブロードバンド・インフラ事業、固定通信事業、イーコマース事業、インターネット・カルチャー事業いずれのセグメントにおいても営業増益または赤字幅縮小となった。

発表会で同社代表取締役の孫正義氏は「ボーダフォン買収は成功だった」と強調、今月22日に携帯電話端末の新製品を発表することも明らかにした。

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