OpenOffice.org(以下、OOo)の開発動向を伝えるブログ「GullFOSS」は3日、米Sun MicrosystemsがMac OS XネイティブのGUI環境「Aqua」向けOOo移植プロジェクトに参加したことを明らかにした。
OOoでは、描画全般に関する機能は「Graphic System Layer Project(GSL)」として開発が進められている。しかしGSLを構成するモジュールの1つ「Visual Class Library(VCL)」は、OOo1.0時点ではMac OS Xネイティブの描画環境「Aqua」をサポートしていたが、OOo2.0では常用はまだ難しく、移植コミュニティによる開発が現在も続いている。
また、X Window SystemのGUIツールキットを利用する形でOOo2.0は動作し、Java(Swing)のGUIを利用した派生版「NeoOffice」も登場したものの、起動速度などの問題から根本的な解決策であるAqua版の開発が求められていた。
なお現在移植プロジェクトでは、VCLのMac OS X/Aquaへの移植によって、Mac OS Xの主要APIの1つ「Carbon」を通じてGUIなどを実装することを目指している。