東京・府中市のJRA東京競馬場の観戦スタンドが新たにグランドオープン! 2000年6月に着工し、7年の歳月をかけてようやく完成した9階建ての新スタンドは、富士山が一望できることから「フジビュースタンド」と名づけられた。JRAによると横幅380メートル、高さ52メートルというこの規模は「世界最大級」とのこと。4月21日のオープン初日には、朝から多くのファンが駆けつけ、前年比152%の49,080人が来場。カップルも多く見られ、活気づいた。

新スタンド中央部分

晴れれば、このように富士山が見える

この改築工事と同時に、京王線「府中競馬正門前駅」から東京競馬場の観戦スタンドまでを結ぶの直線の連絡通路も完成。悪天候の日でも雨に濡れることなく競馬場へ入場できるようになった。正門前駅の改札付近では、黄金の馬「アハルテケ像」がファンを出迎え、新たな待ち合わせの目印になっている。

アハルテケ像にご利益はあるのか!?

府中競馬正門前駅を降りれば、そこはもう競馬場

雨に濡れずにすむ、長い連絡通路も完成

真っ直ぐ連絡通路を進むと、右手にパドックが見える

さて、肝心の新スタンドだが、一歩足を踏み入れるとまさに異空間。内装は「南欧風の街並み」がコンセプトで上品、かつ明るい。吹き抜けのパティオ(中庭)を模したイーストホールもある。

イーストホール2階部分。吹き抜けが気持ちいい

3階アベニュー。南欧風のラグジュアリーな雰囲気

指定席はガラス張りではなく、あえて屋外に敷設。近年完成した新スタンドはガラスで仕切られていることが多く、室温こそ快適だったが迫力に欠けていた。しかし、今回の新スタンドは馬の蹄音、歓声がダイレクトに伝わり、ライブ感が楽しめる。

新スタンドは指定席でもライブ感が楽しめる

ゴール前は思わず絶叫! (写真は新スタンド誕生を記して行われた「第1回ジョッキーマスターズ」)

設備面ではATMが配置され、コンビニエンスストアもある。マッサージ店もあるので、はしゃぎ過ぎて疲れても後半のレースに備えることもでき、一日中快適に過ごせる構成になっている。もちろん、フードコートも充実。中でも一番おすすめなのは、3階の「トーキョーカフェ&ベーカリー」で発売中の大穴ドーナツだ。

大穴が当たりますように!!

1個200円のこのドーナツ。真ん中の穴がかなり大きくあいており、「大穴が当たりますように」と願がかけられている。実はこの大穴ドーナッツ、連日速攻で売切れてしまうほどの大人気なのだ。千葉店長によると、「初日は100個ほど作りお昼に完売したので、2日目は200個を用意したのですが、アッという間に売り切れました」。ゲンをかついで一人で20個買っていく人や、団体で来店して買占めていく方もいたそうだ。「これからは400個は用意して、皆さんに食べていただきたいです!」と千葉店長。大穴ドーナッツのご利益で万馬券GETできるかな!?

3階のベーカリーショップで発売中