米NVIDIAは2日(現地時間)、DirectX 10世代の最新GPU「GeForce 8」シリーズにおいて、新たなハイエンド製品となる「GeForce 8800 Ultra」を発表した。コア/シェーダ/メモリの各クロックが高速化されており、従来の8800 GTXに比べて平均10~15%程度の性能向上が見込めるという。

製造プロセスは90nm、トランジスタ数は6億8,100万個。ストリームプロセッサの搭載数(128基)、メモリインタフェース(GDDR3 384bit)、メモリ容量(768MB)などのスペックも8800 GTXと全く同じで、8800 Ultraはこのオーバークロック版のような位置付けとなっている。

GeForce 8800シリーズの仕様比較
GPU 8800 Ultra 8800 GTX 8800 GTS
コアクロック 612MHz 575MHz 500MHz
シェーダクロック 1500MHz 1350MHz 1200MHz
ストリームプロセッサ 128基 96基
メモリインタフェース 384bit 320bit
メモリ容量 768MB 640/320MB
メモリクロック 1080MHz 900MHz 800MHz
データレート 2160MHz 1800MHz 1600MHz
メモリ帯域幅 103.7GB/s 86.4GB/s 64GB/s

コアクロックは575MHzから612MHzに、シェーダクロックは1,350MHzから1,500MHzにそれぞれ高速化。メモリクロックも900MHzから1,080MHzに向上しており、メモリ帯域幅は8800 GTXより20%高速の103.7GB/sとなった。これらの高速化により、同社は8800 Ultraの性能について、8800 GTXよりも「平均して10~15%程度高速になる」としている。

8800 Ultraを搭載するグラフィックカードは15日までに出荷を開始する予定。製品は、ASUS、BFG、EVGA、Gainward、Galaxy、GIGABYTE、Innovision、Leadtek、MSI、PNY、Point of View、Sparkle、XFXから発売され、価格は829ドル以上となる見込みだ。

カードは8800 GTXと同様に2スロット厚

もちろんSLIにも対応する