Hyperion Entertainmentは1日(ベルギー時間)、AmigaOS 4.0の権利を巡り米Amigaと法的に争っていることを明らかにした。係争中だとして具体的なコメントを控えたものの、AmigaOS 4.0関連製品の開発は継続するとの方針を公表している。

同社の発表によれば、これまでの米Amigaとの"非生産的な交渉"は1年半におよび、AmigaOS 4.0がリリースされ次第提供するとしてAmiga Oneとセット販売されてきた前売券「I am Amiga Club」の扱いなど、調停できずにきた問題を解決するにはもはや法廷闘争以外ないとしている。

AmigaOS 4.0の開発にあたり、同社がベースに使用したソースコードはAmiga 3.1のものであり、最新のAmigaOS 3.5および3.9へ安全にアクセスすることができなかったという舞台裏も明かされた。そのような状況にもかかわらず、Amigaチップセット非依存のAmigaOS 4.0を完成させるなど、2001年における米Amigaとの合意事項を満たすことができたとしている。合意事項の中には、買い戻し条項の行使にかかわらず、AmigaOS 4.1以降に生じるすべての収益をHyperionが受け取る旨の条項があるという。

一方の米Amigaは、AmigaOS 4.0に関しHyperionとEyetech Groupの間に結んだ契約は、2006年20日に失効したと主張。HyperionがAmigaの商標を侵害しているとして、4月26日付で米国連邦裁判所に訴訟を起こしている。訴状によれば、AmigaOneプラットフォーム以外におけるAmigaの商標の使用は認めていないこと、2002年5月の期限に向け最善を尽くすという条項があるにもかかわらず完成が4年以上遅延したことなどを契約失効の理由に挙げている。