最近の秋葉原は、AMDに続いてIntelの価格改定もあったせいか、CPUの売れ行きが好調。「上から下までまんべんなく売れている」とホクホク顔で話すショップもあるほど。それにDDR2メモリの底値感や、NVIDIAのGeForce 8600/8500シリーズの発売も加わり、自作市場が一時的に活性化しているようだ。

8600シリーズのファンレス製品

先週発表があり、一斉に発売も開始されているNVIDIAのメインストリーム向けGPU「GeForce 8600」「同 8500」シリーズを搭載するグラフィックカード。すでに各社の製品が出揃った感じもするが、今週も引き続き新製品が登場している。

GIGABYTEからはファンレスの2製品。1つはGeForce 8600 GTSを搭載する「GV-NX86S256H」で、同社サイトにコアクロックについての記載は見られないものの、「Silent-Pipe III」と呼ばれる大型ヒートシンクにより、ファンレス動作を実現している。SLIに対応するほか、HDCPもサポート。価格はクレバリー1号店で30,423円。

GIGABYTEのファンレスVGA「GV-NX86S256H」

左側のフィンにはヒートパイプで熱を運ぶ構造

製品パッケージ

2スロット厚になる

もう1つはGeForce 8600 GTを搭載する「GV-NX86T256D」。こちらのヒートシンクは「Silent-Pipe II」となっており、前述のGV-NX86S256Hとは異なり、1スロット厚の製品になっている。価格はクレバリー1号店で18,873円と、ファンレスながらお手頃。人気の出そうな製品である。

「GV-NX86T256D」

こちらは1スロット厚

8800の水冷オーバークロック製品

一方、ハイエンドのGeForce 8800 GTXには、水冷を採用したMSIの「NX8800GTX-T2D768E-HD-OC」が新登場。名前に「OC」と入っていることからも分かるようにオーバークロックの製品で、コアクロックは610MHz、メモリクロックは2GHzとなっている(標準はそれぞれ575MHzと1.8GHz)。

MSIの「NX8800GTX-T2D768E-HD-OC」

カード本体に水冷ヘッドとポンプを搭載

価格は高速電脳で104,800円。グラフィックカードとしてはかなり高額な部類に入るが、同店では2本入荷してすでに1本が売れたそうだ。製品には、水冷ヘッドとポンプが取り付けられたグラフィックカード本体のほかに、ラジエータファンが付属。ノイズレベルは25.8dBAとなる。

付属のラジエータファン。ファンの大きさは12cm