「ワオン!」と鳴いたら支払い完了 - イオンの電子マネー「WAON」スタート

大手スーパーのジャスコなどで利用できる、イオン発行の電子マネー「WAON(ワオン)」のサービスが27日始まった。流通企業が発行する電子マネーはセブン&アイ・ホールディングスが23日発行した「nanaco(ナナコ)」についで2番目となる。同日には、品川区のジャスコ品川シーサイド店にて「電子マネーWAON サービスインセレモニー」が開かれWAONの利用方法などが説明された。

同セレモニーには、イオンの岡田元也社長が登壇。岡田社長は「キャラクターの犬と同様にお客様から頼りにされる存在となってほしい」と述べた上で「27日は関東1都6県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、茨城県、群馬県)と新潟県内にある96店舗での利用を開始した。5月20日以降には関東圏内のミニストップ、サティ、ビブレでも利用できるように準備を進めている。また、来年度までにテナントを含む23,000店で使えるようにしたい」と語った。イオンは、毎月10日は「WAONデー」とし、WAON加盟店にてWAONで購入した商品を5%割引にするサービスを実施する。

WAONの対応カードは3種類で、入金の最大限度額は20,000円。いずれも発行手数料が300円掛かる。現金チャージ専用の「WAONカード」は個人情報を登録する必要がないため、すぐにサービスを利用できるが、クレジットカードからのチャージはできない。申し込みはWAON加盟店内にある「WAONレジ」か「サービスカウンター」で受け付けている。

「WAONカードプラス」と「イオンカード(WAON一体型)」はクレジットからのチャージも可能なカード。電子マネーの残高が少なくなった時にはクレジットから自動的に入金される「オートチャージ」機能を有する。両カードの申し込みは「イオンカード受付カウンター」か郵送、専用サイト上で実施。カウンターで申し込む場合は、本人名義のイオンカード(もしくはサティ・ビブレカード)を持参した上で、申込書に必要事項を記入する。「WAONカードプラス」はその場でカードを受け取ることができるが、「イオンカード(WAON一体型)」は郵送となる。

チャージは、WAON加盟店内にある「WAONチャージャー」「WAONレジ」「WAONステーション」にて行う。「WAONチャージャー」は現金とクレジットのチャージが可能。現金で入金する場合は、1,000円、2,000円、5,000円、10,000円札のいずれかの紙幣を入れることで入金完了となる。ただし、おつりは出ない。

「WAONカードプラス」と「イオンカード(WAON一体型)」で利用できる「オートチャージ機能」は、電子マネーの残額が予め設定した一定金額未満になると、自動的にお金がカードに入金されるというもの。

具体的には「WAON残高が3,000円未満になったら3,000円オートチャージ」という設定にした場合、2,500円の残高で3500円の買い物をするとカードに3000円が自動的に入金される。もし、8,000円の買い物をする場合はオートチャージされた3000円と残額の2,500円を合わせた5,500円でカード支払いを行い、残りの2,500円は現金かその他の方法での支払いとなる。しかし、この場合は「残高が3,000円未満」という設定なので残高が3,050円(3,000円以上)で3,500円の買い物をした場合はオートチャージされないため注意が必要だ。

WAONで買い物をした場合、200円ごとに1ポイントが付与され、貯めたポイントは、100ポイントごとに100円相当の電子マネーに交換することができる。なお、200円未満の端数は切り捨てとなる。WAONポイントの有効期間は最大2年間。それをを過ぎるとポイントは消滅する。

さらにイオンでは、毎月10日を「WAONデー」とし、「WAONデビューキャンペーン」を実施。WAONによる買い物が5%割引となるほか、お得な特典を用意する。