ペンタックスは、「smc PENTAX-DA★」レンズシリーズでは初となるデジタル専用設計レンズ「DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDM」、「DA★50-135mmF2.8ED[IF]SDM」を7月下旬に発売すると発表した。

新製品は、発表当初(2007年2月22日)では近日発売予定としていたが、一部の主要部品の品質確保に時間を要し、十分な出荷数量を確保するために発売時期を「2007年7月下旬発売」とした。新製品の価格はオープンプライス。販売市場価格は、いずれも12万円台後半の見込み。

ペンタックスの★(スター)シリーズは、非球面レンズや特殊低分散(ED)ガラス、汚れの付きにくいSPレンズコーティングなどを採用した高性能レンズシリーズ。各部にシーリングを施し、防塵・防滴構造になっている。今回の2本のレンズは、★シリーズとしては初のデジタル専用設計で、光学系をデジタル画像の特性に合わせている。同社のデジタル一眼レフカメラKシリーズと*ist Dシリーズに対応する。

レンズ内に搭載した超音波モーター「SDM」機構を新たに採用し、K10Dに装着すると、自動的にSDM機構のオートフォーカスに切り替わる。K10Dの使用時には、K10Dのフォームウェアをアップデートする必要がある。フォームウェアもレンズに合わせて発表される見込み。その他のカメラに装着した場合は、従来レンズ同様にカメラ内モーターを使用する。

「DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDM」

「DA★50-135mmF2.8ED[IF]SDM」

「DA★16-50mmF2.8ED AL[IF]SDM」は、35mm判換算で24.5~76.5mm相当の画角が得られるデジタル専用レンズ。ズーム全域で開放値F2.8の明るさが特徴。レンズ構成は特殊低分散(ED)ガラス2枚と非球面レンズ3枚を含む12群15枚。絞り羽枚数は9枚。最小絞り値はF22。フィルター径はφ77mm。最短撮影距離は30cm。最大撮影倍率1:0.21となる。サイズはφ84×98.5mm、重量は565g(本体のみ、フード装着時600g)。

「DA★50-135mmF2.8ED[IF]SDM」は、35mm判換算で76.5~207mm相当の画角が得られる望遠ズームレンズ。レンズ構成は特殊低分散(ED)ガラス3枚を含む14群18枚。絞り羽枚数は9枚で、ズーム全域で開放F2.8の明るさとなる。最小絞り値はF22。フィルター径はφ67mm。最短撮影距離は100cm。最大撮影倍率1:0.17となっている。サイズはφ76.5×136mm、重量は685g(本体のみ、フード装着時765g)。