ダスキンは20日11時、ミスタードーナツの新業態店「andonand(アンドナンド)渋谷公園通りショップ」を東京・渋谷にオープンさせた。コンセプトは「大人のミスド」、「ドーナツカフェ」。既存のミスタードーナツは子供からシニア世代まで幅広く支持されるが、アンドナンドはミスタードーナツの客層の中では比較的利用頻度の低い20代から40代のOLやビジネスマンをターゲットにしている。
「andonand」の名前に籠められたコンセプトは深い。最初「and」には「そして、次々に」、3文字目からの「dona」には「ドーナツ・贈り物・奉仕」、後半の「nand」には「何度(も)」の意味がある。ドーナツを核に商品やサービスを次々と進化させ、何度も足を運びたくなる店作りを目指しているという。店内の内装は落ち着きやくつろぎ感を重視しているというコンセプトどおり、ほどよい明るさの照明や座り心地のいいソファが置かれている。誰かがトイレに入っているとランプがつく仕掛けもあり、細かい気配りもみられた。
主力商品であるドーナツは4カテゴリに分けられる、一番のウリは「プレミアムドーナツ」(各250円)。沖縄県産黒糖・クルミ・いちじくを使用し、天然酵母とイーストで発酵させた「いちじく黒糖」、ガーナ産カカオを練りこんだ生地で生チョコクリームを包み、クッキーとアーモンドをトッピングした「リッチチョコレート」など4種類がある。いずれも、食感がふわふわしているのが特徴で、サイズは手のひらよりやや大きい。風味を増すためにバターや卵、小麦の配合にこだわっている。
「クラシックドーナツ」は各180円でオーソドックスな味が楽しめる。「スティック」(各180円)もサクサクとした食感で非常にコンパクトながら腹持ちがいい。「惣菜パイ」は各300円。イタリアンデリ風の素材を包み焼き上げた一品だ。
アンドナンドは2008年3月末頃までに東京23区とその周辺に6店の出店を目指している。その後、全国政令都市へFC展開も視野に入れているそうだ。