ユーティリティソフト群「PowerX」シリーズの1製品

ネットジャパンは、システムのバックアップを別のHDDに取ることによって、障害時にも再起動操作だけで復旧ができるツールの最新版「PowerX StandbyDisk 4」を発表した。パッケージ版は10,290円で25日発売、ダウンロード版は7,350円で既に提供を開始している。店頭・ダウンロード販売サイトや同社直販サイト「マイネットジャパン」を通じて販売する。

「StandbyDisk 2000-XP Pro 3.0」の後継製品で、新たにWindows Vistaへの対応が行われ、対応OSはWindows XP(x64含む)/Vista(64ビット版除く)となった。FAT/NTFSいずれのファイルシステムでも利用可能。PCにHDDを増設し、StandbyDiskを利用して元HDDを増設HDDに丸ごとバックアップしておくと、障害発生時には元HDDを取り外すかBIOS設定で無効にするだけで、増設HDDからシステムを起動することができる。

RAID 1などのミラーリングではHDD自体が故障した場合の復旧は可能だが、ソフトウェア上のトラブルでシステムが起動しなくなった場合や、誤ってデータを消去した場合などには対応できない。StandbyDiskでは動作中のシステムのバックアップを利用することで、HDD故障だけでなくソフトウェア上のトラブルでもバックアップ時まで復帰でき、なおかつリストア作業を必要としないのが特徴。バックアップはWindowsを停止させることなく稼働中に可能で、スケジューリングしてボリューム/フォルダ/ファイル単位での自動差分バックアップも行える。

Windows上の操作画面で設定からバックアップ作業まで可能

今回のバージョンでは、バックアップ先ディスクのパーティションサイズ指定がボタン操作だけで可能となってより簡単に扱えるようになったほか、指定ファイル/フォルダをバックアップ対象から除外するなどの機能を新たに搭載している。

新機能として、パーティションサイズの設定がボタン操作だけで可能になった

法人向け製品も新発売

また、同社では法人向けに、ほぼ同様の機能を提供する「Standby Rescue Multi 3.0」を25日より販売する。最低1ライセンスから販売し、価格は導入数に応じて異なる。メディアキットは別売りで3,000円(税別)。価格には初年度の年間サポートサービス、アップグレードプロテクションが含まれる。

さらに、1台のHDD内をアクティブ領域とバックアップ領域に分けることで、ソフトウェア上の障害対策に用途を限定した「スタンバイ レスキュー Lite 3.0」も25日より販売する。こちらでは、あらかじめ設定した回数を超えて起動プロセス中などの強制終了が起こった場合に、自動的にバックアップ領域からの起動に切り替える機能なども利用可能。最低5ライセンスからの販売となり、メディアキット、サポート等の扱いは「Standby Rescue Multi 3.0」と同様。