情報通信部は電波政策審議委員会を開催し、次世代移動通信のためのマイクロ波帯域の再割り当て計画を決定。上半期から施行していくと発表した。
マイクロ波は現在の韓国において、多重通信やテレビ放送中継などに使われている。とくに島部・山間部など、ケーブルを引くには難しい地域における通信や放送などで活用されている。
今回の計画は、3GHz以下の周波数の枯渇が進む中、マイクロ波帯域の再割り当てを通じて4Gを始めとした広帯域サービス用の周波数を確保しようという目的の下に行われたものだ。
今回審議された計画では、4Gなどの新規サービスによって多くの需要が見込まれる3~5GHz帯域の中継用装備は5~10GHz帯域、5~10GHz帯域の近距離中継用装備は10GHz以上の帯域に再割り当てされることが決定した。
これにより、現在サービスが行われている2Gや3Gなど移動通信用の周波数幅が380MHzから1GHzと、約3倍程度多く確保できるようになるという。
情報通信部では、上半期中に細かなチャンネル割り当て計画を作り、マイクロ波の再割り当てを段階的に行っていくということだ。そして同部が4Gの本格的導入期と想定している2010年以降には、4Gサービスが開始できるよう周波数確保を行う。
情報通信部は「現在、国際電気通信連合(ITU)で3~5GHz帯域を4G用途に使おうという論議が進められている。2020年頃には移動通信用に1.2~1.7GHz程度の帯域幅が必要となるだろう」と予想している。今回の再割り当て計画は、こうした将来起こりうる変化に対応したものである。