Sony Ericssonがこのほど、北京で新ウォークマン携帯5機種を一挙に公開した。イメージキャラクターである王力宏氏もイベントに出演し、2007年の音楽戦略に音楽サイトなどの新要素を取り入れ、立体的な製品プロモーションを打ち出している。
ウォークマン携帯は楽曲管理が極めて簡単とされる。ワンタッチで音楽プレーヤーを立ち上げ、再生、早送り、巻き戻し、再生リストの作成などが可能。一般的なデジタル音楽プレーヤーと同様に、ウォークマン携帯の音楽プレーヤーはMP3とAACを含む多種類のファイル形式をサポートしている。
Sony Ericssonはウォークマン携帯発売し後、製品ラインナップの充実に努めてきた。現在までに同社は、すでに2,000万台のウォークマン携帯を販売。2006年第4四半期だけをみれば、全世界の携帯電話出荷量の4分の1をウォークマン音楽携帯電話が占めたという。
ところで同社は、電信運営キャリアとの提携を非常に重視している。たとえば、今回発表した5機種の携帯端末のうち、2機種が中国移動の特注品となっている。中国移動は中国国内はもとより、いまや国際的にも影響力の大きい電信運営キャリアの1社。
その中国移動だが、中国政府はこの国内最大手のモバイル運営キャリアに、中国の3G独自方式であるTD-SCDMAを運営させるという大任を任せる意向といわれている。NokiaやSamsung電子など、他の大手携帯メーカーはすでにTD-SCDMA端末へのサポートを表明しているが、この点Sony Ericssonは中国移動と密接な提携関係にあるものの、TD-SCDMAに対しては当面静観する構えと見られている。