松下電器産業は、「VIERA」シリーズの地上/BS/CS 110°デジタルハイビジョンプラズマテレビの新モデル「PZ700」シリーズ「PX70」シリーズを発表した。価格はすべてオープン。推定市場価格、発売日などは表の通り。
世界初、42V型のフルハイビジョンモデルもラインナップ「PZ700」シリーズ
1920×1080画素のフルハイビジョンパネルを搭載し、プラズマVIERAのハイエンドモデルとなるのが、PZ700シリーズ。PZ600シリーズの後継モデル。50V/42V型それぞれに2機種ずつ(サイドスピーカーでブラックカラーのPZ700SKとシルバーカラーでアンダースピーカーのPZ700)、計4機種がラインナップされる。なかでも42V型のフルハイビジョンプラズマテレビは世界初。
搭載される「新フルハイビジョンPEAKSパネル」は、動画解像度900本以上を実現するとともに、4000:1という高コントラスト比も実現している。また「低反射クリアパネル」の採用により、外光の映り込みを低減させている。「フルハイビジョンPEAKSドライバー」には、3次元空間補正やコントラスト補正を新たに搭載。信号処理アルゴリズムも新開発されている。
機能的には、すべてのモデルにビエラリンクを搭載。また、AVCHD規格のムービーで撮影した動画をSDカードスロットからダイレクトに再生させることが可能となった。
サウンド面では、竹繊維を振動板の素材として使用している「バンブーコーンスピーカー」を採用。PZ700SKに採用されているサイドスピーカーは、23mmというスリムタイプ。なお、どちらのモデルにも、同社独自のバーチャルサラウンド技術「アドバンストサラウンド」が搭載されている。
普及タイプにも、動画解像度の高い新PEAKSパネルを採用
「PX70」シリーズは、「PX60」シリーズの後継となるハイビジョンモデル。サイズによって画素数は異なる。37V/42V/50V型の6機種がラインナップされる。PZ700シリーズと同様に「PX70」はシルバーカラーのアンダースピーカーモデルで、「PX70SK」はブラックカラーのサイドスピーカーモデル。また37V型にのみ用意されている「PX70S」はシルバーカラーのサイドスピーカーモデル。
普及タイプの「PX70」シリーズは37V型から50V型までのラインナップ |
PX70シリーズは、普及クラスのモデルではあるが、上位機種と同様の新PEAKSパネルを搭載。動画解像度720本以上を実現している。また、低反射クリアパネルも採用。ドライバーと映像エンジンは、PZ700シリーズに搭載されているフルハイビジョンPEAKSドライバー/フルハイビジョンPEAKSプロセッサーから、フルハイビジョン専用の機能である「デジタルカラー・リアリティ技術」と「HDオプティマイザー」を除いたものが搭載されている。
すべてのモデルがビエラリンクを搭載しており、レコーダーやサラウンドシステムなどとの連携が計れるのはPZ700と同様。
また、サウンドも、PZ700と同様にバンブーコーンスピーカーとアドバンストサラウンドを搭載している。
シリーズ | 型名 | 発売日 | 推定市場価格 |
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PZ700 | TH-50PZ700SK | 4月27日 | 55万円前後 |
TH-42PZ700SK | 43万円前後 | ||
TH-50PZ700 | 53万円前後 | ||
TH-42PZ700 | 41万円前後 | ||
PX70 | TH-42PX70SK | 32万円前後 | |
TH-37PX70SK | 27万円前後 | ||
TH-37PX70S | 4月20日 | 27万円前後 | |
TH-50PX70 | 40万円前後 | ||
TH-42PX70 | 30万円前後 | ||
TH-37PX70 | 25万円前後 |
型番 | 画素数 | デジタルダブルチューナー | HDMI | 消費電力 | サイズ (W/H/D)mm |
質量 |
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TH-50PZ700SK | 1920×1080 | ○ | 3系統(1.2a) | 598W | 1266 × 802 × 94 | 約48kg |
TH-42PZ700SK | 498W | 1077 × 689 × 111 | 約39kg | |||
TH-50PZ700 | 593W | 1210 × 818 × 94 | 約45kg | |||
TH-42PZ700 | 493W | 1020 × 705 × 111 | 約36kg | |||
TH-42PX70SK | 1024×768 | 2系統(1.2a) | 378W | 1077 × 689 × 94 | 約31kg | |
TH-37PX70SK/S | 1024×720 | 303W | 977 × 629 × 94 | 約27kg | ||
TH-50PX70 | 1366×768 | 453W | 1210 × 818 × 94 | 約39kg | ||
TH-42PX70 | 1024×768 | 373W | 1020 × 705 × 94 | 約28kg | ||
TH-37PX70 | 1024×720 | 298W | 917 × 645 × 94 | 約25kg |
VIERAとDIGAをまとめて収納する3.1chラックシアター
VIERAの新モデルと同時に発表されたのがラックシアターの「SC-HTR300」と「SC-HTR200」。発売は4月27日で、オープンプライス。推定市場価格はSC-HTR300が10万円前後、SC-HTR200が9万円前後。
SC-HTR300/200は、3.1chのフロントサラウンドシステムを内蔵したラックシアター。ドルビーバーチャルスピーカーが採用されており、3.1chで5.1chのサウンドをシミュレートする。SC-HTR300が幅1,300mm、SC-HTR200が幅1,080mmとなっており、それぞれ50V~37V型/42V~32V型のテレビにマッチする。もちろん、ビエラリンク対応。
特徴となっているのがサブウーファーの配置。サブウーファーは2本のユニットがラックの左右に背中合わせに配置されており、それぞれの振動を打ち消すことによって、不要な振動を抑える構造となっている。