松竹は9日、今月28日に封切られる映画『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する妖怪たちにスポットをあてたPR映像を公開した。

その名も「妖tube~都会の妖怪~」と題された一連の映像で主役を張るのは、「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する御馴染みの妖怪、百目(ひゃくめ)、餓鬼(がき)、河童、ひょうすべ、油すまし、だるま、小豆とぎ、見上げ入道、天狗ポリス、天邪鬼(あまのじゃく)たち10人(?)。

(C)2007 DOGADO Inc.All Rights Reserved.

故郷であるゲゲゲの森を飛び出し、新宿、お台場、原宿、渋谷、秋葉原、丸の内、東京タワー、国会議事堂といった都会のど真ん中に唐突に現われた彼らが、現代人の異様な無関心さや心に潜む排他的意識を浮き彫りにする意欲作だ。

単なるPR映像にしてはタイトル、内容ともにあまりにも秀逸な映像集を製作したのは、映画監督の河崎実氏。東スポ映画大賞特別賞に選ばれた『日本以外全部沈没』をはじめ、『いかレスラー』、『コアラ課長』、『ヅラ刑事』といった、遊び心と独創性に富んだ作風で知られる鬼才の作品だと聞けば、完成度の高さにも納得できる。

映画『ゲゲゲの鬼太郎』本編を見る前に妖怪について予習しておきたい、という初心者はもちろん、かなりの妖怪マニアもうならされるであろうレアな映像集を見逃す手はない。
「妖tube~都会の妖怪~」は以下で無料配信中。

(C)2007ゲゲゲの鬼太郎フィルムパートナーズ

『ゲゲゲの鬼太郎』は4月28日より全国ロードショー。配給は松竹。