Microsoftが9日(現地時間)に行った発表によると、XboxとWindows Live Messengerが近く統合されることがわかった。統合は2007年春におけるXbox 360のアップデートにより行われる予定であり、時期は2007年5月の第2週とされている。

この統合によりXbox 360のゲーム画面が表示されるテレビ、Windows OSがインストールされたPC、モバイル版Windows(Windows Mobile)がインストールされたモバイル機器など、さまざまな異種デバイスが相互接続可能になり、Microsoftの「Live」戦略上、非常に重要な位置を占めることになる。

Xbox Liveの参加者は600万人強、Windows Live Messengerのユーザは2,000万人強と言われており、今回の統合によってXbox Liveのユーザはこれまでよりもはるかに規模の大きなネットワークと繋がり、コミュニケーションできるようになる。

統合の初期においては、Windows Live Messengerのユーザの中で「ゲーマータグ(Xbox Liveにおいてユーザを一意に特定するためのニックネーム)」を持つ人物を、Xbox 360上で簡単に見つけることができる機能を提供するという。

また、当初はテキストメッセージの送受信が主な対話の手段となるが、その入力デバイスにはXbox 360上の仮想キーボードか、USBキーボードを接続することになる。今夏には、MicrosoftがXboxのコントローラに直接接続できる標準的な配列のキーボードを発売する予定だ。

Microsoft Xbox Liveの製品部門マネージャーであるJerry Johnson氏によると、今回の統合は「Windows Live Messengerという世界一巨大なIM(インスタントメッセージング)コミュニティと、Xbox 360の統合は非常に意義のあることです。これによりXbox Liveは本当に、テレビの上で動く最大のソーシャルネットワークになるのです」とコメントしている。