Mozilla Foundationは6日(米国時間)、オープンソースのメール/ニュースクライアントソフト「Thunderbird 2」のリリース候補版を公開した。対応プラットフォームはWindowsとMac OS X、Linuxの3種。日本語を含む34種の言語がサポートされる。
Thunderbird 2は、HTMLエンジンにFirefox 2.xと同じGecko 1.8.1.xを採用。エンジンの更新に伴う機能強化のほか、操作性全般に改良が加えられ、タグを利用したメッセージ整理機能のほか、Gmailや.MacといったWebメールサービスの設定支援ツールの追加が行われた。フォルダ上にマウスを重ねると未読件数が表示されたり、新着メールが確認されると件名や送信者の情報をポップアップ表示されたり、といったメッセージ処理機能もリファインされている。1月にリリースされたWindows Vistaも対応プラットフォームに加えられている。
Thunderbirdは、Mozillaのメールコンポーネントを再構成したメール/ニュースクライアント。Geckoエンジン上にユーザインタフェース記述言語「XUL」を利用して構築され、機能拡張にもXULの機能を利用できる。ベイズ理論を用いた迷惑メールフィルタリング機能や、他のメールクライアントからの移行を支援する設定ユーティリティなどの付随機能の豊富さも特徴。派生プロジェクトとして、Eudoraの次期バージョン「Penelope」、Mac OS XのCocoa APIを使用する「Correo」がある。