ソニー・エリクソン・モバイルコニュニケーションズは5日、NTTドコモ向け携帯電話『SO903i』のテレビCMをベースにした映像作品『ショコラの見た世界』のプレミアム試写会を東京・新宿の映画館「新宿バルト9」にて開催した。会場には行定勲監督や主演の竹内結子が登場し、作品の見所を解説。さらには、主題歌を歌うKによるスペシャルライブも行われるといった豪華なイベントとなった。
『ショコラの見た世界』は、1月1日より放送されているSO903iのテレビCMに映像を追加する形で誕生した作品。テレビCM自体は4話構成で、『世界の中心で、愛を叫ぶ』や『春の雪』などで名を馳せた行定勲がメガホンを取っている。竹内結子扮する今は亡き"ショコラ"が、旅先で遭遇する"奇跡のような体験"を軸にした物語仕立ての内容に仕上がっているという。
「今はいない人の姿や声を、携帯電話によってビビッドに蘇らせたかった」と言う行定監督。CM中では、ショコラの死後にボーイフレンドだったジダン(和田聡宏)とショコラの妹テンコ(大塚ちひろ)が偶然出会ったことから話が展開。ジダンの携帯電話に映像として残されたショコラの"奇跡のような体験"をたよりに、ショコラの軌跡をたどっていく。
CMとは思えない壮大でファンタジックな内容、さらには話題の映画監督と有名女優がタッグを組んだとあって、放送直後から大反響があったという。内容や設定に関する問い合わせも多かったことから、当初の予定にはなかった長編での映像化が決まった。
役作りに関して竹内結子は、「"こんな人でありたい"というより、"こういう人が思い出の中にいたら素敵だろうな"ということを考えて役作りをしました」とコメント。
試写会の途中、主題歌『True Colors』を歌うKが登場。主題歌を歌うと見せかけて、4月1日に誕生日を迎えた竹内結子のためにバースデーソングを歌うサプライズも。行定監督からはバースデーケーキをプレゼントされ、うれしさのあまり声を詰まらせながら「ありがとうございます」とコメントする竹内に、会場に集まった約400人の観客が大きな拍手を送った。
この日公開された約60分の映像は、すでにDVD化が決定(発売時期は未定)しており、映画館での上映も検討中だという。