海連は、同社のUSB接続ディスプレイアダプタ「サインはVGA」と、同アダプタを「W-ZERO3 [es]」などに接続するためのキットを同梱した「サインはVGA+モバイル接続キット」を発表した。4月末~5月ごろの発売予定で、価格は16,800円。PC周辺機器取扱店のほか、ウィルコムの直販サイト「ウィルコムストア」にて販売する。

ハードウェアとしては、「サインはVGA」本体、電源供給用プラグ付き接続ケーブル、ACアダプタが同梱される。このほか、キットの肝となるドライバCDが付属する

「サインはVGA」は、PCのUSBポートに接続することでディスプレイ出力を増設できるアダプタ。今回発表されたキットは、これとWindows Mobile 5.0用ドライバ、接続ケーブルをセットにしたもので、シャープ製のウィルコム向けスマートフォン「W-ZERO3 [es]」など、USBホスト機能を持つWindows Mobile 5.0搭載端末の画面をPC用ディスプレイに出力することができる。

ドライバをインストールしたWindows Mobile端末と「サインはVGA」とを、付属の接続ケーブルを介して接続し、付属ソフトを起動すると、端末の画面と全く同じ内容がRGB端子に出力される。W-ZERO3 [es]の場合、USBポートの通信速度が限られているためリアルタイムでの描画は行えないが、画像のスライドショーやPowerPoint Mobileによるプレゼンテーションなどに利用できる。解像度は640×480ドットで横長方向の固定表示なので、本体側の表示が縦長方向になっている場合、外部ディスプレイには文字が読める向きから左に90度回転した状態で表示される。

PCで「サインはVGA」を利用する場合はバスパワー動作が可能だったが、W-ZERO3 [es]では電力が不足するため、付属の接続ケーブルからはUSB電源供給用のケーブルが分岐している。別の機器のUSBポートから電源が供給できるほか、AC100VをUSB電源に変換するアダプタも付属しているので、家庭用コンセントからの電源供給も可能。

USBポートまたは家庭用コンセントからの電源供給が可能

既に「サインはVGA」シリーズを所有しているユーザーのために、モバイル接続キットのみの販売も行う。価格は8,000円前後を予定している。また、東京・秋葉原のパソコンショップ アーク店頭で現在サンプル品の展示を行っている。