松下電工は、HD-PLCに対応したPLCタップ「LN3710」を発表した。発売は5月21日で、価格は23,300円。
高性能なノイズフィルターとPLCアダプタを組み合わせたPLCタップ「LN7310」 |
PLCタップは、ノイズフィルター機能付きの電源タップとPLCアダプタの両方の機能を組み合わせた製品。PLCアダプタの場合、PLCアダプタが壁コンセントの1つを占領するという問題があった。LN3710では壁コンセント1つで、PLCアダプタとLANに接続する機器の両方を利用できることになる。また、電源タップ側に組み込まれているノイズフィルターにより、PLCで使用する4MHzから28MHzの範囲で約30dB、ノイズを減らすことができる。
HD-PLCでは、TCPでの実行通信速度は最大で55Mbps(TCP時)程度とされている。しかし、電灯線を使用する通信であるため、電源に含まれるノイズによって、かなり影響を受けることは確かだ。とくに、携帯電話などの充電器のように大きなノイズを出すものが存在すると、かなり悪影響を被ることになるが、LN7310のタップを使用すれば、そこに接続されている機器からのノイズによる通信速度への影響は抑えることが可能だ。
電源タップとしては、2P抜止型のコンセントが3個用意されている。最大で1400Wまでの機器を接続可能だ。タップからのACコードの長さは2mあるため、壁から、機器を使用する場所まで、LN7310を引っ張ってきて、電源ケーブルとネットワークケーブルはその周囲だけでコンパクトに配線ということが可能となる。