アップルジャパンは、ワークステーション「Mac Pro」に、プロセッサコアを8つ搭載する"8コア"の新モデルを発表した。開発コードネーム:Clovertownとして知られるクアッドコア インテル Xeonを2基搭載することで実現している。価格は50万8,590円からで、すでに発売を開始している。

"8コア"のMac Proが登場

プラットフォームは変更されておらず、従来のデュアルコア Xeonのラインナップに追加される形で販売を行なう。プロセッサを除くBTOメニューはクアッド×2基 / デュアル×2基で共通のものを選択可能で、筐体も共通。最小時では1GBメモリ(667MHz DDR2 FB-DIMM)、NVIDIA GeForce 7300 GT 256MB、250GB シリアルATA HDD、SuperDrive(DVD+R DL / DVD±RW / CD-RW)などの構成をとる。

搭載するクアッドコアプロセッサはDP向けの「Xeon 5300シリーズ」とみられ、動作周波数は3GHz、FSB(フロントサイドバス)は1,333MHzで動作し、L2キャッシュは8MB(4MB×2)。Intel Core Microarchitectureに基づいて設計されており、IA-32の64ビット拡張であるインテル 64や、128ビットSSE命令の処理パフォーマンスを改善するインテル アドバンスト・デジタル・メディア・ブーストなどの技術を備えている。

アップルジャパンによれば、Power Mac G5 Quadと比べ、Final Cut Proのレンダリング結果で最大1.4倍、PyMOL.99のテスト結果で最大1.8倍高速になるなどとして、パフォーマンスの向上をアピールしている。なお、これまでにインテルから発表されているXeon 5300シリーズの最高動作周波数は2.66GHzだった。