ヤマハは、AVアンプ「DSP-AX761」を発表した。発売は5月下旬で、価格は8万4,000円。同機は、DSP-AX759の後継となるミドルクラスのAVアンプ。DSP-AX759や、先日発表されたDSP-AX461/361には搭載されていなかったHDMI入力端子が2系統、HDMI出力端子が1系統搭載されており、次世代メディアへの対応性がアップしている(ただし、DSP-AX2700/1700などには搭載されるアップスケーラー機能は非搭載)。HDMIのVer.は1.2aで、1080p対応はもちろんのこと、SACDのDSD信号へも対応する。
また、上級機にのみ搭載されていた「ピュアダイレクトモード」も搭載している。これは、音楽再生時に最短経路で信号を伝送し、それ以外の部分はオフにするというもの。ピュアダイレクトモードでは、ディスプレイや映像関係をオフにされ、アナログソースの場合には信号をボリュームにダイレクトに投入、PCMデジタル信号の場合にはDIR部とDACをダイレクトに接続する。
シネマDSPは「シネマDSP-plus」に進化し、さらに音場の再現性が高められている。プログラムモードも用意されており、モードの総数はDSP-AX759と同じ35種類だが、分類が変更されただけでなく、新たに追加されたものも多い。なかでも、圧縮音楽などで失われた音楽成分を再構築して再生するミュージックエンハンサーを使用したモードは、従来は7ch再生用しか設けられていなかったが、今回のDSP-AX761では、2ch再生用も用意されている。これらのプログラムは入力されるソースと組み合わせて「シーン」として4種類まで登録でき、自動的に切り替えが可能だ。
試聴環境のセッティングを自動化する「YPAO」も搭載されている。定格出力は各ch90W。サラウンドバックchを使用しない場合、フロントスピーカーをバイアンプ接続することも可能だ。