スイスの時計メーカー、フレデリック・コンスタントとアルピナ両社のCEOピーター・スタース氏は、フレデリック・コンスタントのコレクション「ハートビート マニュファクチュール」とアルピナの「アバランチ」から新作モデルを発表した。
注油不要、ガンギ車にシリコン素材使用
フレデリック・コンスタントの「ハートビート マニュファクチュール」は、時計の心臓部分にあたるムーブメントを目で見て楽しめる「ハートビート」の名を冠したモデル。今回発表となった「ハートビート マニュファクチュール シリコン ムーンフェイズデイト FC-935ABR4H9」は、2006年発売の同社初の自動巻きキャリバーモデル「ハートビート マニュファクチュール キャリバー」の進化版で、定期的な注油を必要としないシリコン製ガンギ車を使用しており、月の満ち欠けを表示する「ムーンフェイズ」を装備している。「ムーンフェイズ」は、約29.5日サイクルで一周し満月から新月までを表示し、ディスクの外周に表示された31の数字で日付も確認できる。ケースは、18kローズゴールド無垢で、日本発売は8月頃。世界で188本のみの限定モデルとなる。予価は1,575,000円。
ガンギ車とは、機械式時計が規則正しく時を刻むために必要なギザギザの歯車で、従来は金属を使用していたために注油が必要であったが、FC-935ABR4H9は、シリコン素材を採用することで、研磨や磨耗、乾燥防止のための注油を不要にしている。また、軽量のため、低慣性力によってエネルギー効率が向上。摩擦も少なく、キャリバーへのエネルギー量を抑制することができる。
FC-935ABR4H9と同時に、ステンレススティールモデルの「ハートビート マニュファクチュール オートマティック ムーンフェイズデイト FC-935MC4H6」も発売される。こちらにはシリコン製ガンギ車は使用されていない。世界限定1888本で、予価は630,000円、日本発売は8月頃となる。
"なだれ"をイメージ、アルピナ アバランチシリーズに自動巻き版登場
アルピナのアバランチシリーズからは、2006年に発売されて好評だった「アバランチ エクストリーム レギュレーター」の自動巻き版が発売になる。ケース&ブレスレットがステンレススティールの「アバランチ エクストリーム レギュレーター オートマチック AL-650LBBB3AE6B」(159,500ユーロ、日本での価格は未定)とケースがローズゴールドプレート(RGP)のステンレススティールでブレスレットがラバーの「アバランチ エクストリーム レギュレーター オートマチック AL-650LBBB3AE4」(169,500ユーロ、日本での価格は未定)2モデルとなる。ケースサイズは前モデルの48mmから41mmとやや小ぶりとなり、男性だけではなく女性にも適するサイズになっている。
アバランチシリーズには、"なだれ"を意味するイメージが込められており、ダイナミックでスピード感溢れるデザインを採用したという。また、アルピナブランドのアンバサダーとして、スイス人エクストリームスキーヤーのファルケット兄弟を起用している。