松下電器産業は、AVCHD方式を採用し、フルハイビジョン1,920×1,080画素で記録できるデジタルビデオカメラ「HDC-SD3」と「HDC-DX3」の2機種を4月25日から発売する。オープンプライスで、推定市場価格は、HDC-SD3が15万円前後、HDC-DX3が14万円前後。

HDC-SD3

HDC-DX3

今回発売する2機種は、AVCHD方式の採用により高画質と長時間録画を両立、SDカード(HDC-SD3)/DVD(HDC-DX3)へのハイビジョン映像記録が可能になった。また、臨場感たっぷりに音を再現する「5マイクユニット」を搭載。5.1chのサラウンド音声記録を実現し、本格的な超指向性ズームマイクを内蔵型として世界で初めて搭載している。

ハイビジョンの色解像度に合わせたカメラシステムとしては、従来3CCDの2倍以上の色解像度、最低照度6ルクスを実現する「テルニオン3CCD HD」を採用。ハイビジョン映像に最適な色再現力で見た目に限りなく近い本物の色を忠実に描写できるとしている。

従来コンパクト化が難しかった手ぶれ補正機能付き1/4インチ3CCD(有効画素、動画/静止画 52万×3(16:9))光学系において、全長を抑えた新ハイビジョンレンズシステムを搭載。超高屈折率非球面ガラスモールドレンズ(EAレンズ)により、小型でありながら広角撮影も可能だ。また、新開発された「HDクリスタルエンジン」を採用している。NTSCの2倍以上の走査線情報を持つハイビジョン信号を処理するため、処理速度を従来の約3倍に高速化し、業務用ハイビジョンカメラに匹敵する映像処理能力を超小型ボディに凝縮した。

このほかにも、動画撮影時に2.1メガ(1,920×1,080画素)の静止画を記録できたり、セットしたバッテリーの残り時間を分単位で表示できるようになっている。

HDC-SD3は記録メディアにSDカードを利用したタイプ。1.7秒の高速起動と3CCDハイビジョンカメラとして世界最軽量を実現したという。従来機「SD1」で要望の高かった「持ちやすさの改善」と「長時間撮影」をそれぞれ、グリップ部のフィット感を向上させたこととストラップを増やしたこと、バッテリーパックホルダーキットを用意(約2時間の連続撮影が可能)したことで対応した。データの保存はSDカードにそのまま残せるほか、同社のブルーレイディーガを経由してブルーレイディスク保存したり、USBケーブル接続でパソコンに保存することが可能だ。

HDC-DX3は8cmのDVDメディアを記録メディアに利用したタイプで、新しくパソコンを使って保存、編集可能なソフトウェアを同梱。MPEG2変換などで同社のディーガでも再生可能になった。