すばやく送る「感じのいい」メールこそ、ビジネスパーソンの武器になる! 究極なまでに手を動かさずに、相手の心に響くメールを閃光の速さで送るワザを、「らしさラボ」の伊庭正康氏著『ビジネスにそのまま使える!1分で送る「感じのいい」メール』から、一部を抜粋してご紹介します。
メール文面は「書き出し→本文→結び」という流れで書きます。今回は、「間違いをスマートに指摘する」際のメールの文例をご紹介します。
【件名:~の再確認のお願い】
〇〇株式会社
〇〇様
お世話になっております。
〇〇株式会社の〇〇でございます。
~の案件につきまして、
ご連絡を差し上げた次第でございます。
先般、~していただくことをお願いしたと認識しておりますが、
両者の認識に齟齬があるように存じております。
つきましては、再度、意見のすり合わせを行いたく、
お時間を頂戴することは可能でしょうか。
この段階なら軌道修正しても納期には間に合う状況です。
お手数をおかけしますが、
ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
「間違いをスマートに指摘」する際のメールのポイント
こちらの認識を伝える場合、「~とおっしゃっていたと認識しておりますが、相違はございますでしょうか」と、事実として先方が言ったことを冷静に伝えるようにしましょう。
いったん 相手の意見を聞く姿勢を示す場合には、「おっしゃる通り~でございます。一方で、~といった状況に鑑みますと……」といった表現を用いましょう。「しかし」「でも」「ただ」といった反論表現より、「一方で」といった視点を変える表現のほうがスマート。また「鑑(かんが)みますと」は大人の表現として覚えておくと便利です。
また、すでに話がついていた旨を伝える場合は、「~につきましては、すでに御社の〇〇様のご同意のうえで進めております。~の経緯については、〇〇様にご確認をいただくことは可能でございますでしょうか」といった表現を用いましょう。たまに「○○様におうかがいいただけないでしょうか」という言い方をする人がいますが、「うかがう」は謙譲語なので自分以外には使いません。
NGのケース
×「ご認識に齟齬があるようでございます」
この表現だと、相手の理解不足を指摘している文言になります。「双方の認識に齟齬があるようでございます」といったように、お互いに非があるニュアンスにするのがいいでしょう。
×「僭越ではございますが/お言葉ではございますが」
ビジネスにおいて、こうした感情的なフレーズは使わないほうが無難。反論したい場合には「大変申し上げにくいことではございますが」といったクッション言葉を添えましょう。
『ビジネスにそのまま使える!1分で送る「感じのいい」メール』(KADOKAWA)
著者:伊庭正康
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