すばやく送る「感じのいい」メールこそ、ビジネスパーソンの武器になる! 究極なまでに手を動かさずに、相手の心に響くメールを閃光の速さで送るワザを、「らしさラボ」の伊庭正康氏著『ビジネスにそのまま使える!1分で送る「感じのいい」メール』から、一部を抜粋してご紹介します。
相手にお願いごとをするときに「~してください」という言い方をする人がいますが、これはかなり命令口調な表現のため、文面にすると偉そうな印象を相手に与えかねません。こうした場合には、次のようにちょっと工夫をした言い回しに変えてみましょう。
「~していただけると助かります」
「~していただけると幸いです」
「~していただいてもよろしいでしょうか」
こうするだけで、伝えたい内容は同じだとしても、丁寧な言い回しとなり、相手が抱く印象はまったく変わってきます。
ただし、「~していただけるとありがたいです」という言い回しは使わないようにしてください。「ください」の命令口調を避けようとして「ありがたい」を使っているのでしょうが、やや上から目線で言われているように受け取られかねません。
クッション言葉でぶしつけ感をやわらげる
お願いごとをする場合には、そのまま伝えると単刀直入な印象を与えるおそれがあります。こうしたぶしつけ感をなくすには、本題の前置きとなる“クッション言葉”が効果的です。
クッション言葉「お忙しいところ~」を使う文例
「お忙しいところ、勝手を申しますが」
「お忙しいところ、恐縮でございますが」
クッション言葉「お手数」を使う文例
「お手数をおかけしますが」
「お手数をおかけして大変恐縮でございますが」
こうしたクッション言葉をうまく使えないと、相手にやや乱暴な印象を与えることにもなりかねません。
断る場合は「不可抗力」と「気持ち」を伝える
反対に、相手からお願いごとをされて断る場合には、次のような淡白な印象を与える文面は避けたいところです。
「せっかくでございますが、その日は都合がつかず、欠席でお願いします」
上記の文面は次のように変えてみましょう。
「せっかくでございますが、その日はスケジュールの変更が難しく、誠に勝手ながら、欠席とさせていただきたく存じます。私のほうでできることがあれば、お気軽におっしゃってくださいませ」
これなら、断る理由が明確で、「どうしても参加できない」という不可抗力による欠席であることが伝わるし、さらには「何かできることがあれば~」という協力の申し出までしているので、相手に寄り添っている印象を与えることができます。断る際には「不可抗力」と「気持ち」をしっかり伝えるようにしてください。
『ビジネスにそのまま使える!1分で送る「感じのいい」メール』(KADOKAWA)
著者:伊庭正康
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